当社の企業理念は「ITで人にやさしい世界を創り出す」ことです。
開発を行う上で重要なのは、単に最新技術を追い求めることではなく、「人への優しさ」を見失わないことだと、私は常に考えているのです。
それには私が起業を決意するきっかけとなった1つの出来事に起因しています。
大学を卒業し、就職した会社で私は全国にある店舗の売上データの集計作業を担当していました。
当時は現在のような便利なネットワークやシステムはありませんので、1件1件、店舗に電話をかけてデータを集めていました。大変、時間と根気のいる作業だったため、私を含め、担当の社員たちは、皆、苦労していました。
そんな中、私はオフィスの隅にパソコンが埃を被って放置してあるのに気が付きました。
もともとコンピュータが好きだった私は、これを使えば、もっと効率的に集計作業ができるのではないか?と考えたのです。
それから私は、データの集計システムを作るため、一人、試行錯誤を重ねました。当時は、私自身まだまだスキル不足でしたし、まわりにコンピュータの利便性や仕組みに詳しい人間もいなかったため、システムの完成には大変な苦労がありました。
しかし、苦労のかいあって、完成したシステムは集計業務に採用されることとなったのです。
この出来事がきっかけで、改めてシステムのおもしろさとビジネスにおける重要性を実感し、同時にソフトウェア業界の発展を確信しました。
そして30歳のときに独立。
以来、バブル崩壊という危機もありましたが、友人たちとの繋がりや社員の頑張りによって乗り越え、ここまで会社を成長させることができました。
今では、証券やFXの注文画面といったエンドユーザー向けのシステム開発、テレビキー局の映像著作権管理ソフトや大手デパートのスマホアプリの開発なども手掛けており、数々の有名企業が当社のクライアントとなっています。
ITは日々、とてつもないスピードで進化し、新しい技術が次々と生み出されていますが、ITの発展の根本には、私がデータ集計システムの開発を思い至ったときのような「誰かを助けたい」「人の暮らしを豊かにしたい」という思いがあることを忘れてはなりません。
その思いを「ITで人にやさしい世界を創り出す」という企業理念に込めました。
この理念に賛同し切磋琢磨してくれる社員たちと一丸となり、私たちはこれからも、「ITで人にやさしい世界を創る」ため、努力と挑戦を続けていきます。